青山一丁目麻布歯科です。
本日は「抜歯と抜髄の違い」についてお話しします。

◎抜歯と抜髄の違い

抜歯というのは、歯と神経の両方を抜くことです。
対する抜髄は、歯の神経のみを取り除く方法で、歯を残せる治療方法です。

人間の歯、そして神経は一度取ったら、もう生えてくることはありません。できるだけ、抜歯も抜髄もしないのが一番ですが、やむを得ないこともあります。

最悪のケースは、抜歯です。歯の神経を抜くのであれば、まだ歯は残りますが、抜歯してしまうと当然歯は失われます。

歯をできるだけ抜かないように、また神経を抜かないように、日々のお手入れを行っていってください。

歯を抜くことによるデメリットは以下です。

【1】顎の骨が痩せていく

失った歯の部分の顎の骨に力が伝わらなくなります。全く負荷がかからなくなるため、骨が活性化されず、痩せて弱ってしまうのです。

顎の骨が痩せてしまうと、顔周りの印象が変わってしまうこともあります。また、シワ等の原因となることもあり、美容の観点からもいいことではありません。

尚、痩せてしまった骨の修復には、大掛かりな外科処置が必要となるため、なるべく歯を大切にしましょう。

【2】周りの歯が少しずつ移動してしまう

歯は周りの歯とバランスを取りながら、そこに位置しています。
そのため、歯を抜いて隙間が生じると隣り合っている歯はそのスペースに入ろうとして、傾いたり、移動してしまうことがあります。

その結果、歯並びが悪くなり、口腔内トラブルに発展することもあります。

もちろん、歯を補うインプラントなどで回避することは可能ですが、自費治療のため、高額の費用がかかります。

やむを得ず失ってしまった歯に行える優秀な治療法ですが、細菌への抵抗力に欠ける等、天然の歯には到底及びません。

根管治療は、歯科医の確かな技術の元に成り立ちます。難易度が高いため、根管治療を避け、歯を抜いてインプラントを提案する歯科医がいるほどです。

しかし、抜歯というのは本当に最後の手段です。歯を残せるのであれば、できるだけ残す方がずっと良いのです。

歯科医院では、抜歯を提案されてもすぐOKすることなく、セカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

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